三井物産が五洋食品産業に対してTOBを実施し、子会社化することを発表した。買付代金は13億8212万円で、87.04%の株式を取得し、非公開化する。五洋食品はTOBに賛同している。買付期間は10月18日~12月2日で、決済の開始日は12月9日。五洋食品は冷凍洋菓子事業に完全にシフトしているが、競争激化や米国での事業失敗などで業績が低迷していた。M&Aアドバイザーとしては、三井物産が高付加価値の冷凍スイーツへの関心がアジア・太平洋市場で高まっていることを踏まえ、海外展開の拡大につなげることが狙いと考えられる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。